味のない日々
白い壁
ラインストーンの作り出す虹
風は見えない
雨も聞こえない
人の匂いさえしない
思い出せない光る街
触っても 黙っても おんなじ
先の見えない 祝福されない
海を一人で行こう
夕闇 ココア
多くはない友達
君の声が頼り甲斐ない灯台
人の波を細いオールでかいて
都会の果てで
たまたま出会って
たまたま好きだった
別に君のこと
いらないし いないのもやだし
そばにいてよ どっかいってよ
寒い季節がいくまで
都会の果てで
錆びた街角で
台所の隅
捨てたココア
粉だけ残って消えた
いつのまにか
かたまりこびりついた
流せ涙
安っぽいありふれた
都会の果てで
たまたま出会って
ただたまたま好きだったよ君が
たった一つの灯台
いつのまにか縋ってたの私
人の波を細いオールでかいて
都会の果てで
たまたま出会って
ただただたまたま好きだった