遠くへ旅立つ君のために

こうして手紙を書くのです

いつか君が立ち止まって

ゆく季節に胸痛めて

眠る時に思い出してほしいのです

一人で旅立つ君のために

僕にはこれしかないのです

風よ どうか僕の声を

君のもとへ運ぶように

君の頬を撫でるように祈るのです

遠くへ旅立つ君のために

どうして手紙を書くのでしょう

だけど君が空を見上げ

何故かそっと笑う時に

僕もふっと笑いたいと願うのです

見上げた空には白い雲

それとも夕焼け

雨雲

降り注ぐ流れ星

そのたび君のこと思うのです

遠くへ旅立つ君のために

こうして手紙を書くのです