川沿いの遊歩道

しなる道

消えてゆく星空は

嘘つき

自転車のカラコロは

秘め事

川面は黒く光る

流れは見えない

花と君の

匂いが混じって

甘く澱んで

予感を溶かした

その時だけ

夜の露

光る道

濡れる花

まるで泣いているみたい

香り嗅ぐ君は

目を閉じたまま

夜露が頬を伝う

流れて落ちる

花と君の

匂いが混じって

甘く澱んで

予感を溶かした

その時だけ

花と君の

匂いが混じって

甘く澱んで

予感を溶かした

その時だけ

もう終わりさと

藪から棒に

太陽がやってきて

もう少しだけと

夜がうろたえて

泣きだした

ふたりは

初めから知ってる

もうお別れだね

さよなら

さよなら

さよなら