橙色の残照が
永くにわたる影を落とす
遠雷からの音はない
映画のようなノスタルジー
仄かな熱を残す砂
最後の一粒が落ちる頃
老いた銀河や星々は
時の海へ還りゆく
遷り変り解けてゆく黄昏の刻
あの日に交わした言葉のとおりに
世界の終わりであなたとふたり
集いゆくのは気配たち
星の時間の存在者
海の向こうへ渡る旅
新星が今白く輝く
物語の余韻のような黄昏の刻
あの日に交わした言葉のとおりに
世界の終わりであなたとふたり
黄昏と夜の境界は曖昧で
限りなくゼロに わたしたち近づいて
ひとつになるその時迄手を繋いでて
あの日に交わした言葉のとおりに
世界の終わりであなたとふたり