昔から質問された
“夢は何だ将来はどう”
輝く未来並べてみたけど
全てのことが無意味だった
「いつか必ず夢は叶う」なんて冗談じゃないか
嗚呼
妄想も良かった
勤勉さと無意味さ
本質は同じでしょう
どうせなら
「正しさ」を掲げた行軍の
操り人形が最高だ
「興味」という名の指示のもとに
彼は創造しはじめる
奏で、紡ぎ、くりかえす
ただの趣味だと言い聞かす
だけど、「成功者」になるための飾り?
くだらない道具か?
“ただの趣味”のLieはいつから本気になった
この決心はほんとの本気?
わからないな
確信はないでも進むと決めた
そして風にのって走る
疲れを知らず駆け抜ける
音が導くままに
どんな結末がわからなくても
抗えない光に引き寄せられてる
目に光を宿して、よろめきながらでもそのまま進め
たぶん「これは正しい」きっと
「優等生ならできて当然」
誰に決められた...?
「空想は禁止、現実を見ろ」
“項垂れて足元を見る”
捨てられて、引き裂かれて、またそのくりかえし
それを、人はそれを「現実」と呼ぶ
削除、再創造、もう一回
えたのは同じ失敗作
才能喪失、思考もとまって
無感情の身体さっさと葬送
転倒、滑落、天国の端から
堕ちていくなんて
ここと地獄との違いは何だろうか
「色を持ちたい」という思いが現実に枯れていく
まだ才能はあるか
その執念泡沫みたいな
暗闇にのまれてく、まだ道はあるか?
今終わらせたなら楽になれる?
そして風にのって走る
よろめきながらもがく
傷だらけの脚過去の自分追いつくため必死に走り続ける
あきらめてわすれたら地獄から抜け出せる?
泥にまみれて
限りない暗闇
いつか「終わり」は来るのか...?
「止まれ」
名もなき声が響く
才能のない者に
何ができる?
もういい
疲れ果てて
立ち止まるのも
許されるだろう?
いや、風にのって走れ
こんな最終章では終われない
自分を欺き、虚な心で
それは「死」と何が違う?
受け入れられない色彩こそ真の望み
否定され、無価値だとしても
唯一の答えそれは「前進」
そして
扉を開き、全てのちからで
その色彩に手を伸ばす
泥も痛みも傷も今度は決して手離したりしない
声を枯らして歌う
ただ自分だけのために
この無意味な世界で
自己の存在の意味を見つけられる
もう一度
走れ