回想電車がホームを通る

あなたが帽子をそっと抑える

朝の日差しを夜に忘れてしまう

いつか何かをなくしてしまうこと

波が浜辺を撫でるように

悲しみも喜びも無くなる前に

どうかどうか

こんなに嬉しい日があることを

記して

車窓の景色が過去になる前に

あなたと知らない海を見つけたいのです

波が浜辺を攫うように

悲しみも喜びも無くなる前に

どうかどうか

こんなに嬉しい日があることを

記して