夜に隠れた影がささやく

知らぬ声が鏡を曇らせる

揺れる灯火、ただの幻想か

胸奥の戸が、開いたまま

足跡が消えるたびに

違う誰かが残る

赤い花が咲くたびに

痛みが静かに燃え上がる

消せない光、どこへ行くのか

この手は何を抱きしめたのか

夢の中で炎を見つけた

記憶の空白、埋まる気配

冷たい夜風が語る真実

目をそらせば、また同じ朝

終わりなき円環の中

溶けていく境界線

赤い花が咲くたびに

痛みが静かに燃え上がる

消せない光、どこへ行くのか

この手は何を抱きしめたのか

灰の中で心を探す

壊れた地図が行き場を示す

真実が告げる、名もない罪

私を私が追い詰めていく

火に溶ける声が最後に言う

「ようやく君に会えた」