静かな夜、そっと頬をなでる風

月あかりにてらされた君の横顔

直接伝えることが恥ずかしくて

澄んだ空気を吸い込んだ

「月がきれいですね」

直接言えない「愛している」を隠して

そっと君に問いかけてみた

風が運ぶ夜の空気

「そうですね」と君が微笑む

帰り道までの短い距離

伸ばした影に重ねた想い

君の指先に触れたいけれど

あと少しの勇気が僕には足りない

「月がきれいですね」

胸の奥に溢れる気持ち

また伝えられない「愛してる」の言葉

心地よい二人きりの夜

壊したくないこの時間を

星も眠る静寂の中で

ただ一つの心の光が揺れる

いつか言えるかなこの想いを

月が私の背中を押すまで

「月がきれいですね」

今夜はまだこのままでいい

微笑む君が横にいて

心地よい静寂をてらしだす

きっと月が僕たちを見ている

明日もきっと君に言うよ

「月がきれいですね」

いつか本音を伝えたとき

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