形にならないささやきが
そっと心を撫でていく
余分な響きを消し去れば
穏やかさが語る温もりに
遠く揺れるその気配を
糸のように手繰り寄せて
触れずに守るその距離が
見えない絆を描き出す
長い旅路を歩むなら
風の音さえも味方にして
語らぬ想いが導く道
その先に光が見えるから
隠れた声が響く時
無理に言葉を重ねずに
ただそばにいるだけでいい
安らぎが奏でる調べに乗り
遠い未来へ続くなら
小さな灯りで道を照らす
華やぐ彩りはなくても
優しさだけが足元にある
すべてを語る必要はない
目に見えぬ何かが繋ぐから
長い道のりその途中で
安らぎが支えになるはず