虹彩の底 滲む

指先の冷たさがあなたの意地の悪い性を物語る

わたし後悔のないように生きてきたつもりだったのに

どうして、ねえどうして

もう遅いことなんだって気づいてしまうの

こんなに胸の内にある重たさが捨てきれないほどに

大きくなってしまったのだろう

わからないけれど

瞳泳ぐネオンの灯り、待って

瞬いても映る反射の奥に君がまだいるから

大胆なことばかり言わないでよ、いつも

あなたの意地の悪い性を物語る

破り捨ててしまうように 見捨ててたつもりだったのに

どうして、ねえどうして

いつも取り戻せないんだって 頭が揺れてる

厄介でごめんねなんて下衆な言葉

言わないけれど

瞳泳ぐネオンの灯り、待って

瞬いても映る反射の奥に君がまだ

まだ微睡んでいるベッドの上で、待って

閉じていても映る瞼の裏に君がまだ笑ってる