雨上がり 濡れた街 泥に汚れた道

夕暮れさえ 薄ら僕を嫌ってた

でも美しさを見た 憂鬱な一日に

だから僕は嫌いじゃないなんて 呟いた

嘘を吐いた 好きなんだって

でもそれは本当になった

……なんて言葉も偽物なんだろう

僕はきっとまた嘘を吐く

流行はいつも急行で 座る場所もない

押し寄せるほどの人の波 避けていた

すれ違う夢を視た 空は干涸びてた

だからこんな日々も悪くないなんて 嘯いた

嘘がバレた 好きじゃないって

でもそれは変わってたんだ

……なんて言葉も届かないけれど

僕は明日も笑うだけ

言葉が形作る 心を削ぎ落とす

偽物さえ熱を持ち 時には泣き出す

嘘さえ形作る 本音を研ぎ澄ます

自分でさえ欺いて そう願えばいい

そう願えばいい