向日葵挿す胸

灰色の彼方

白昼夢に君の微笑みを浮かべ

ページをめくる手が止まり

微睡の中

しとやかに降り出した雨が

もどかしげな黄色いハートをそっと撫でる

恋が滴る

あいたくて待ちきれなくて

募っていく想いは

抱えきれずに溢れ落ちていく

押し寄せる苦い感情

振り切って顔上げて

落ちる雫にそっと写して

項垂れた朝に蒸れた草木の香

土の匂いそれは私を写したようで

白色の光が照らし出し

雲は流れ

空が映る水溜りの中

芽生える鼓動

心に咲いたこの花を

君の胸に住ませて

暖かい風に揺られたい隣で

神様だけが知っている

水平線の先を

青空の中虹を探して