灯し尽きゆく 浮かび沈んで

ひとつ瞼落ちる

水面ゆらゆら 霞む霧の露

またひとつ落ちる

傷み負いゆく 浮かび沈んで

ひとつ頬に落ちる

舞りてきらきら 足が浮つき

またひとつ落ちた

溜まり募って 溺れそうになる

じっと眺めていた

空回る想い 目を離せなくて

ハジケトンダ

「もっとよくみせて ちかくにきて 耳もとでささやいてよ」

沼りゆく欲望と　遺る醜さ

「ずっとそばにいて わたし以外 必要ないよね」

ひとりひとり消して　翳り響く

私だけの鎮魂歌

碧深く沈む 優しさと嘘

手繰り寄せ解れ

満たされる事なき 空の涙

もうヤメテ

「これ以上 見つめないで 壊してしまいたくなるから」

流れゆく星に　希を埋めて

そっと揺れ映る 瞳の奥 微かな灯火

ひとつひとつ消して　伝い解く

私だけの鎮魂歌