夏の底 (feat. IA) - ポロ山/IA

词:ポロ山

曲:ポロ山

国道の広告塔

その横で蹲ってる

飲み掛けの今日という日の

捨てる場所も決めかねてる

歌うには少しだるくて

電話するのは絶対無理だ

口にしたら取り消せない僕はまた

波打ち際 夢を描いてる

輝く夏草になって

新しい朝を迎えようぜ

とびきりのオシャレをして

さぁ行こう

八月 君が待つ空の隅

戻れないことに気づいて

「足りなけりゃ

それはそれでオッケー」

なんて言えなくなった

当たり前だったあの光はきっと

もう 届かない

躓きたくない比べたくない

うなされて起きて涙も出なくて

(クラクション)

今日も見送るよ

ふざけて待ち伏せした真夏の午後

「ここまでおいでよ」と君が言うから

「すぐにいくよ」って笑い返すけど

飛行機雲辿る君の足首が

透けてることずっとわかってる

つまらない日々を嘆いて

諦めて逃げたつもりだった

靴擦れ?汗まみれ?

そんなのはもう

本当はどうでもいいくせに

止まない夕立のせいで

咲かない花は枯れてしまうね

繋ぐ右手 空を切る

そして解けたミサンガは

潮風にさらわれて

気がつけば風鈴の影が

そこの干からびた虫に被さって

もう解らなくなったのさ

夕暮れのチャイムが

僕をつっついた

今から追いかけたら

君に会えるかな?

彷徨う陽炎になって

新しい朝を迎えようぜ

秒読みのライトが消えたら行こう

八月 君が待つ空の隅

振り返ると泣いてしまうから

いっそ今日から生まれ変わろう

水面に触れて折れ曲がっても

光は射してる

それだけで十分さ