もう刻まないで

あまりにも律儀に

チクタク

チクタク

もうついて行けないの

置いてけぼりになって

しゃがみ込んで

潤んだ目を

瞼を閉じて

隠し持って

朝を待って

電池を取ったら

風が吹いた

刻まれた時は去って

時計は

サッカーボールになって

足を蹴り上げてキック

歓声浴びて

消えていった

体内時計

体内時計

月が見る

ひとつ目の朝が始まりで

熟れた枇杷の

オレンジ色は単調で

嘘をついてうずくまった

夜が本当で

生まれちゃっただけかと

気がついた

どこへ行った

どこへ行った

君はどうなった

何を知って

どこへ行った