覚えた言葉は刃みたい
守るつもりが心を傷つけて
「何も知らない」が良かったなんて
気づくのは、いつも後になって
読みすぎたページ、重ねる焦燥
どれだけ知れば満たされるの?
足を止めれば、きっと消える
それが怖くて立ち止まれなかった
知識は網か蜘蛛の巣か、絡む糸の中で
答え探すふりして、出口を探さないままだった
この手に残った、小さな言葉が
正しいかどうかも、わからないままで
どれが本当で、どれが嘘なのか
心の中で、問い続けていた
重すぎる知識が、時に鎖となり
自由を奪うほどに締め付ける
どれだけ話しても、重ならない視線
同じ地図を広げたつもりでも
一歩の違いが、どんどん離れていく
追いかけても届かない、影みたい
知識は鎧か罠か、見えない地図の上で
痛みを繋ぐ糸が、希望に変わる時まで
答えがまだ見つからなくても、かまわない
小さな言葉が、誰かの光になれるなら
溢れる情報に押しつぶされそうで
耳を塞ぐたび響くエコー
深い井戸の底で、息を潜めた夜
救いを求めた手は、自分に向いてたんだ
知識は盾か壁か、ただ問い続けても
絡まる心の奥、まだ揺れながらも
この胸に抱えた、小さな言葉たちが
誰かを守 れるなら、それだけで十分
ルールも痛みも全部抱えて
それでも進むのが私の選択
正解なんていらない、知るたび壊れても
言葉を集めてまた歩いていく
覚えたルールも消えない記憶も
全て抱きしめて歩くだけ
「これでいい」
そう言える私でいたい
「それでいい」
そう言える私でいたい