[00:00.78]「妖花ト夢現」
[00:06.19]
[00:19.03]
[00:33.04]「月夜に手を取り此処から逃げ出しましょう
[00:43.32]故郷に捨てられても貴方の眼に映るのは誰?」
[00:53.26]
[00:53.72]濡れた畦道を行く懐かしい影を追い
[00:59.02]永久へと誘う まほろばを望むなら
[01:07.17]
[01:08.13]霞にぼやけた薄紅の(あやかしの)
[01:17.15]花びらが(口づけが)降り注ぐ
[01:21.61]夢に現に 永別れた人の聲を聴く
[01:33.80](逆さに吹く風の中で)
[01:48.89]
[01:50.30]「叶わぬ願いが蔓延る世界ならば
[02:00.65]継ぎ接ぎだらけでいい…飽きるまでは語らいましょう」
[02:10.90]
[02:11.20](帰り道を忘れぬように)
[02:16.15]私の迷いは黄昏に消えていく
[02:23.35]
[02:23.75]移絡め取られた運命に(あやかしの)
[02:31.87]呑み込まれ(蜘蛛の毒)
[02:34.55]結ばれた過去と明日が
[02:39.62]心を今この地に縛るから
[02:49.36]
[03:00.12]揺らめいた篝火に照らされた向こう側
[03:09.20]焦げ付いた影が近付く足音
[03:14.54]戻らない刻が 喪った人が 手招きする
[03:24.55]“此処へおいで――”
[03:29.07]
[03:29.70]化けの皮が剥がれてしまえば
[03:34.86]永久へと誘う 幻は砕け散る
[03:43.40]
[03:44.20]霞が晴れたら紅の(美しく)
[03:53.19]椿(カメリア)が(鮮やかに)咲き誇る
[03:57.47]
[03:57.84]目覚めた場所で解いた糸を手繰り
[04:05.03](貴方は)貴方は また誰かを
[04:10.99]寂しさから救うでしょう
[04:16.28]だから今は夢に現に
[04:21.55]さよならを呟いただけ
[04:30.54](涙攫う風も止んで)
[04:45.59]
[05:07.41]